はい、今回は、「ほんの小さいことから始めてみましょう」ということについてお話します。
ビジネスを始めると、同業の人たちが月商7桁達成しました~!なんていうことが気になっちゃって、私も頑張らなきゃ!って焦ることってありますよね。
そうすると、いきなり大きな目標を掲げてやるぞ!と思って始める人が多いんですが、いきなり大きなことを目標にすると、途中で挫折しちゃう人も多いんです。
志は高いのに途中で挫折してしまう人の特徴
私は、以前、カイロプラクティックという代替医療の海外の大学の日本校で広報の仕事をしていたことがあるんですが、そこで入学希望の方に説明会をしたり、個別コンサルをしたり、ということをしていました。
その教育機関は日本ではあまり知られていませんでしたが、海外の大学と同等レベルの内容を教える学校でしたので、4300時間もの基礎医学や臨床学、実習などをしないといけない、4年間全日制のカレッジだったんです。
医療系ですから、覚えることはたくさんありますし、レベルも高いんですよね。
で、入学したいという人たちの面接や説明会ははたぶん1000人以上やってきたんです。
でね、そこである共通点に気が付きました。
4年間の過酷な勉強量のそのカレッジで、かならず1年目の夏休みが明けたくらいの時点で、3人くらい、学校に来なくなっちゃうんです。学校に来ないとどんどん講義は進んでいきますし、ついていけなくなっちゃうんですよね。ですから、学校に来ない人たちは、結局ドロップアウトしてしまうんです。
で、その学校に来なくなってしまう人たちは他の学生よりも頭が悪いとか、そういうことじゃないんですよ。
逆なんです。
入学する前に一人ひとり面接をする中で、「私頑張って、卒業後は大学院に進みたいと思ってるんです!だから提携している海外の大学院のことも聴かせてもらえませんか?」という前のめりに将来を考えている人だったり
入学は4月なんですが、入試を終えて合格して、入学までにまだ数か月あるような早い段階から「今から勉強に備えたいので、使う教科書を教えてください。先に買って勉強を始めたいです」
というような、もう意気込みバッチリ、意欲満々、という人たちなんです。ほぼ100%、そういう人たちは1年目の夏を終えると、消えていきました。
なぜかというとですね、気持ちばかりが舞い上がって大きな目標を立てるんですが、入学して講義が始まると、日々こなさなくてはいけない復習とか、課題とか、レポートとかたくさんあるわけです。中間や期末試験が近くなると、その勉強にもう医学部の学生と同じように、みんな図書館に籠って勉強をするくらいなんですね。
で、入学する前から大学院に行きたい、という人っていうのは、気持ちは成功している自分を想い描いてはいるんですが、いざ、学校が始まると、現実的に目の前の膨大な量の教科書を読んだり、調べたり、という泥臭い作業がまっているんです。
これが、行動しないとわからない、ということです。
行動してみて、試行錯誤することに意味がある
夢を抱いて目標設定をする。ここまではいいんですが、行動してみると、思っていたよりも結構大変だぞ!ということがその人のリソースによっても違ってはきますが、必ず起こります。
こういう場合はどうすればいいのか、ということが必ず、出てくるんですね。
その現実に耐えられなくなって、やめて行ってしまうんです。
でね、逆に4年生の最後まで学校に通って、レポートや卒業論文も書いて、無事卒業式していく人たちというのは、クラスの落ちこぼれだったり、高校生のときに学年でビリだったりという人もいるんです。もちろん優秀な人もいますよ。
でも、その人たちは、学校が始まって講師がこれをやりなさい、こういう風に勉強しなさい、ということを着実にただコツコツと守ってやっていった人たちなんです。
だから私は広報の仕事をしているときに、大学院に行きたいから教えてくれ、という人がいると「ああ、この人は1年の夏が終わったら辞めていくだろうな」と思っちゃうわけですね。そしてその通りになります。
そして、4月の講義が始まる前から意気込んで教科書を買って勉強を始めたい、という人に関しては、入ってから嫌というほど勉強することになるので、4月の入学まではとにかく遊びまくっておいてください。友達と遊んだり、家族と過ごしたり、ギターを弾いたり、とにかく遊ぶことが入学までのあなたの課題です、とお伝えするように変えたんです。
ですから、やる気になることは大切なんですが、一瞬熱くなってわーっとなっても、それが継続できなければ燃え尽き症候群のようになったり、その熱量が続かなくて、目の前のタスクをこなすための努力は夢ではなく現実ですから、その現実に耐え切れなくなって辞めてしまう傾向があります。
いきなり無理な目標を立てず、小さなことから始めてみよう
ですから、あなたには夢は持って欲しいんですけれど、同時に日々、コツコツと目の前のタスクをこなしていく、という泥臭い作業もやらなくてはいけないんだよ、ということをお伝えしたいんですね。
毎日少しずつでもいいんです。継続することがとても大切なんです。
そして、歩き方もまだわからないのに、走ろうとしないこと。
たとえば、マーケティングのことをまだ何も知らないのに、いきなりセールスや集客方法を学んでもうまくいきません。
それから、毎朝5時に起きて、2時間仕事を集中してやるぞ!と思っても、なかなか実行に移せない、ということもあると思います。
そういう場合は、もっと簡単で、シンプルなところから始めてみましょう。
たとえば、朝5時に起きられないというのが問題なら、どうすればいいか、どんなことなら簡単にできるかを考えてみるんです。
夜は11時には寝てみようとか。
朝、気持ちよく起きられる音楽を5時にセットしてみようとか。
とびきり美味しい珈琲豆を買って、朝起きたらそのコーヒーが飲めたら幸せな気持ちで起きられるかもしれないな、とか。
冬の朝5時はまだ暗いから、起きるのが辛くなるなら素敵なランプを買ってみようとか。
やわらかなランプを灯して、静かでここちよいBGMを流して、とびきり美味しい珈琲を飲み、そしてパソコンを立ち上げて仕事をする、ということを想像してみるんです。なんだかやれそうだ、と感じてみたら、実行してみる。
うまくいかないなら、もっと簡単で、もっと別の方法はないか考えてみる。
心地いいとか、やる気になれる要素というのは人それぞれですから、あなたのやりたいようにやればいいんですよ。
こんな風に、いきなり「朝5時に起きて、2時間でブログを3記事書く!」みたいな大きな目標を最初から立てなくてもいいんです。まだあなたはピヨピヨした赤ちゃんなんだから、そんなこといきなりできないんです。
でもピヨピヨちゃんでもできることから始めればいいんですよ。
朝から晩まで根詰めてやっても、途中で辛くなってもう嫌だ!ってなってしまうよりも、淡々粛々と、こなしていく。そして適宜、ちゃんと心も体も休めることです。私も、一時は仕事に没頭して寝食も忘れてホームページを作る、ということをしていたんですが、好きだからできちゃうんですね。でも、ある日突然、ドーンと気持ちが落ちてしまって、あ、これはやばいぞ、と直観が働きました。
そしてすぐに近くの温泉に行って、のんびり温泉に浸かったり塩サウナに入ったり、岩盤浴で汗を流したりして、仕事を一切しない日、というのを過ごしたんですね。
岩盤浴に寝っ転がっていても、どうしても頭には仕事のことがよぎったりするんですが、それでも極力考えないようにして、デジタルデトックスをして2日、仕事を何もしない日を過ごしました。
そうしたらですね、2日後、朝からやる気が体中にみなぎっていて、すごく気持ちがよく、心も軽やかになって、とてもパフォーマンスが上がったんです。そして、ゴールはもうすぐだ!と気づくことができたり、前向きな気持ちにシフトできたんですね。
ですから、どんなに自分は大丈夫だと思っていても、気が付いたら手遅れだった、ということにならないように、定期的にあなたが心も体も休めるような方法で休息をとる、ということもやりましょう。
体を動かすのもおすすめです。ジムで筋トレしたり、走ったりするときって、頭を空っぽにできやすいんですよね。
頭の中で、思考がグルグルと回っていると、抜け道が見つからなくなってしまったり追い込まれてしまうことがあるんですが、体を目いっぱい動かして頭を空っぽにする、ということをすると、その後のパフォーマンスが上がります。
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