好きなことで起業なんて、本当にできるんですか?
そんな風によく聞かれます。「『そんな夢のようなことを言っていないで、ちゃんと就職しなさい!』って家族から言われてしまいます」というお悩みです。
私も最初、そう思っていました。
でも、今ははっきりと言えます。「好きなことじゃないと、起業なんてしないほうがいい!」
この記事は「好きなことで起業なんて本当にできるの?」という人に向けて、私の体験談を含めて書きたいと思います。
好きなことじゃないのに、そもそもなんで起業をしたいと思うの?
そもそも論ですが、好きでもないことをするために、わざわざ起業することのほうが難しいです。中には「得意だけれど好きじゃない」ってこともありますよね。
それも、私からすれば「選択すべきじゃない」と思います。
そう、「好き」と心から思える仕事じゃないと、絶対にビジネスはうまくいきません。
なぜなら、起業ってそう甘くないんですよ。キラキラして「月商7桁稼ぎました!」っていう女性起業家はいますが、「コンスタントに毎月収益を上げているか」というと、別の話です。
毎月コンスタントに収益を上げるためには、表面的には笑顔でキラキラしていても、影ではものすごい泥臭い作業をして、ひーひー言っているはずなのです。
私はそれが嫌なので、どんなに稼げると言われている方法でも時間的かつ精神的余裕が奪われるならやりたくないと思っているので、海外の最先端マーケティングを学んで、オンラインコンテンツマーケティングをしようと思っているくらいですから。
会社員なら、毎日隣に座っている同僚と楽しく談笑している時間も、書類をファイリングしている時間も、全部給料としてお金をもらえます。毎月安定した収入って、起業してみるとわかりますが、ものすごくありがたいものですよ。
ですが、起業すると、そういう事務仕事は全然お金を生まないわけです。だから焦る。
でも、集客はしなくちゃいけないし、ブログを書いたり、メルマガを書いたり、動画を撮影したり。やることは毎日山積みなんです。
これを、「好きでもない仕事のために、お金のためだけにできるか?」と自分に問うたら、もう、絶対にNOOOOOO!なんです。できないんです。
いっとき稼げたとしても、それを継続的に5年、10年と続けられるかと言ったら、もう心が途中で折れちゃいます。好きでもない仕事なら、会社員の方がずっと、ずっと、ずーーーーっと楽ですよ。
好きじゃないことは、伸びない
想像してみてください。
Aさんは、大好きで夢中になれる仕事を選びました。でも、まだ全然稼げません。
Bさんは、好きじゃないけれど自分にできて、お金になりそうな仕事を選びました。起業して比較的早く収益を上げることができました。
この場合、どっちがうまくいくでしょうか。
答えは、Aさんです。私からすると。
Bさんは、お金を稼ぐことはできるかもしれないけれど、毎日好きじゃないことを仕事にして、仕事に愛を注げないし、幸せを感じることもできないと思うんです。
まぁ、全然稼げなければ嫌になってしまうけれど、好きなことならお金をもらわなくても知りたい、調べたい、学びたい、って意欲が頑張らなくても湧き出てきます。
「自然にできる」というのが「好き」を仕事にした強みなんです。
長い目でみると、Aさんの方がノビシロがあるだろうなぁ、と思います。
好きなことがない、という人へ
中には「好きなことを仕事にしたいんだけれど、本当に好きなことが何か、わからないんです」という人もいます。
結構多い悩みなんです、これ。好きがわからない、見つからない。
これは、見つけていく練習をするといいですよ、とお伝えしています。
好きなことがない、というほとんどは、自分自身で気が付いていないとか、世間体とか「こうあるべき」という自ら作った固定観念に縛られている可能性が高いです。
じゃあどうすればいいの?ということなんですが、日々の小さなできごとの中で、ひとつひとつ立ち止まって、「自分の好き」を優先させていく練習をしてください。
たとえば、自分専用のお気に入りのマグカップを買いたい、としますよね。
このときに適当に選ばないでください。
「どうせ、毎日使って割ってしまうかもしれないから、安いものでいいや」と考えないこと。あなたの「好き」はどんなものなのか、見つけていく練習です。
ブランドの洋食器?それとも作家さんの手作りの一点もの?
あなたの「好き」は、意識していくと、明確に何が好きで、何が嫌いかわかってきます。
そして、次にあなたが「これ素敵!」と思ったマグカップに出会えたとします。色も形も、手に取ったときの重さや持ちやすさなど、どれも完璧。
でも、お値段を見ると「3万円」と書いてあったとしましょう。
さあ、あなたはどうしますか?
「高いから、似たようなもっと安いマグカップを買おう」
って思ったら、それはあなたが自分の「好き」を優先させていない証拠です。3万円のマグカップは高価なものですが、あなたが本当にそれが好きで、毎日コーヒーを淹れて飲む時間、きっと充実した幸せな時間になるでしょう。「好きを優先する」とはそういうことです。
ビジネスと関係ないんじゃないの?と思うかもしれませんが、自分の好きなことが良くわからないと思っている人は、日常のささやかなことから始めるのが一番いいんです。誰もあなたの好きなことを代弁してはくれませんし、他の誰がなんといおうと、あなたが好きなものはあなたしかわからないのです。
ビジネスには「型」があります
好きなことが見つかったら、それをどうやって商品にして、どうやって売ればいいかを考えなくてはいけません。
それをマーケティングといいます。
どんなに好きなことがあっても、売り方がわからなければ商品は売れません。
でも、特にオンラインビジネスの場合明確な型があるので、それをしっかりとマスターすれば少しずつ商品は売れていくはずです。
もしあなたが今会社員で、いつか会社を辞めて起業しようと思っているなら、会社を辞める前にマーケティングをしっかりと学んでおくことをお勧めします。
というのは、マーケティングには「型」があるものの、時間や場所にとらわれず自由に働くようなワーキングスタイル(そう、あなたが思い描いている起業の姿!)を作るには、最低でも1年かかる、と思っておいてください。
商品設計、ホームページ制作、リストビルディング、自動セールスなど、すべて泥臭い手作業が発生します。
「外注に出せばいい」とは思わないでください。マーケティングを熟知したWeb制作会社なんてほぼ皆無ですから、お金ばかりかかってただ美しいホームページが出来上がるだけです。
「アップセルとオーダーバンプの仕組みを入れたホームページを作ってください」と頼んで、それをすぐに理解して作ってくれる制作会社なんて、ほぼゼロですし、やってくれるところがあったとしても、莫大な請求書をよこしてくるでしょう。
あなた自身が作らないとしても、マーケティングを知ったうえで指示が出せるようにならないと、どんどん搾取されるだけ、ということになるので、スムーズに起業したいなら少しずつ、かつ着実にオンラインビジネスのイロハは勉強しておくといいよ、というお話でした。
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