美意識、審美眼は
本来の自分と
生きてきた環境、
そして、その環境から見出した己の価値観。
この3つから成り立つ、と考えています。
私の美意識、審美眼は、
10代の頃から夢中になった
映画や本。
ボーヴォワールの第二の性、オノヨーコ、村上春樹、Dead Poets Society、The Graduate、Roman Holiday、
The Beatles, The Doors, Jannis Joplin…
そして
美大に進学できず、
大人になってから通った曙橋の
「セツ・モードセミナー」で
私は、生き方、哲学、美意識、審美眼のような
目に見えない「美学」を学びました。
セツ・モードセミナーとは、
川久保玲、山本耀司、樹木希林、桐島かれんなど
錚々たる人材を輩出した
長沢節先生が立ち上げた、アートスクールです。
新宿の曙橋というところにある
蔦のからまる白亜の校舎に、
毎週3回、デッサンや水彩を学びに通っていました。
セツ先生がかつて暮らしていた
パリ、モンマルトルのアパルトマンと同じ校舎を作りたいと建築されたもので
パリにも、モンマルトルにも行ったことがない私でも
まるで、そこにいるような、そんな感覚を味わえる素敵な空間でした。

セツ・モードセミナーで学んだものは、
デッサンだけではありません。
セツ先生の美学、生き方、哲学のようなもの。
脈々と受け継がれている、目に見えない感覚のようなものなんだけれど。
セツ先生は、生涯独身を通された方でした。
美学を持っておられた方でした。
「真実にしか美しさはない」
「本質を見抜け」
「権威に屈するな」
「美しいものにお金を使いなさい」
そんな美学を、教えるというよりは、生き方そのものからダダ洩れている、
そんな方です。
1960年代に、男女にスカートを履かせたファッションショーを開いたり、
なんというか、薄っぺらく安っぽい自由ではなく、
生き方を通して本質的な「自由」を見せてくれたような方です。

表面上はいい人を装っていても、
お金が絡むと下品な人、
経歴・実績、学歴詐称、
学歴で人を判断すること、
生い立ち、境遇で偏見を持つこと
結婚しているかしていないかを気にすること
人に依存すること
一言でいうと、私の美学からすると、
「みっともない」ということです。
でも私が生きてきた中で得た経験や
出会ってきた人たち、環境によって生まれたものであって、
環境が違えば、当然いろいろな価値観が生まれる。
その人にとっては、その人なりの美学があるのでしょうから。
でも、疲弊したり、理不尽な扱いに屈したりするのは
腹の底の本当の自分の声を聴かないことなので、
静かに、一線を引くだけです。
だから、誰と付き合うか。
どんな生き方をしたいか。
大人になって、うわべだけの付き合いでうまくやり過ごすただの知り合いを増やすのか、
少なくていいから、腹の底から本音を言いあえて、嫉妬や妬みとは無縁の愛に満ちた関係を築くか。
これすべて、
自分の美意識、審美眼から決めることなんですよね。
自分の世界を美しいものにしておくためには、
自分が発する言葉、思考、凛とした姿勢、屈しない気持ちを持つ努力が
大切だ、と再認識する今日この頃です。
私自身が気づき、変わり続けていかないと。
セツ・モードセミナーは、
疎遠になっていた母が白血病になり退学しました。
母と2年ぶりの再会をし、向き合う覚悟をして、
退学は自分で選びました。
でも、あのとき、
蔦の絡まる曙橋モンマルトルの校舎でデッサンを描き、
世代を超えて、語り過ごした時間は、
私に大きなものを残してくれました。

そして、セツ・モードセミナーに通うことを
後押ししてくれたのは、
そういえば母だった、ということを思い出しました。
今、私の目指している理想の「わたし」は、長沢節先生です。
私のアカデミーは、セツ・モードセミナーのような
「見えない大いなる力が、集まる人たちのパワーから生まれる」
場所にしたい。
セツ美学は私の血肉に入り込んでいます。
「生き方が見えるように、おなりなさい」
「腹の底の声を聴け」
これがFREPPIESで教える私の美学。
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