自分軸プロモーションの佐藤靖子です。
起業家や経営者のブランディングや資産型WEB仕組み設計を教えるYASUKO SATO ACADEMYを主宰しています。
自分軸は、幸せに生きる上でも、ビジネスにおいても重要です。
そして、多くの人は「自分軸が大切」というのを知っていても、本当の気持ちが言えない、自分の判断に自信が持てないと、心の中では悩んでいます。
この記事では、紆余曲折の人生の中で心理学を通して少しずつ自分軸をつくりあげていった筆者が、独自の視点で自分軸について書いてみたいと思います。
こんなお悩みの方へ
- 自分に自信がない
- 人の意見に左右されやすい
- 優柔不断で決断力がない
- 人をすぐに羨ましいと妬んでしまう
自分軸とは?自分軸の定義と「わがまま」との違い
まず最初に、自分軸とはなにか。
自分軸とは、他人の価値観や流行、既成概念にとらわれず自分の価値観や視点でモノゴトを見ること、決められることを意味します。
一方、他人軸とは自分以外の他人、つまり親や兄弟も含め、友人や上司、同僚などから「どう思われるか」を基準に考え、自分の意志を後回しにすることを指します。
よく自分軸を「わがまま」「自分勝手」と解釈する人がいますが、自分軸を持つということは自分勝手に価値観を押し付けたり、自分中心に他人をコントロールすることではありません。
自分軸を持つということは、自分も他人も解放し、円滑で豊かな人間関係を築くことができます。
最初に分かりやすく説明するために、まず他人軸で生きている人の特徴を説明します。
自分軸と他人軸の違いとは?生きづらさを抱える他人軸で生きる人
この章では、自分軸と他人軸の違いについて解説します。
チェックリストとして自分に当てはまるところがあるかどうか、確認しながら読み進めてください。
他人の評価を気にして行動するか、自分の意志で行動するか。
他人軸で生きている人は、他人にどう思われるかということを基準に思考・行動する傾向があります。
- 人から褒められたいから頑張る
- 偉い人だと思われたいから昇進したい
- 綺麗な人だと思われたいからダイエットしたい
- 嫌われたくないから、話を合わせる
- どう思われるか怖いから、自分の考えは言えない
自分軸で生きている人は、「自分のために」思考し、行動します。
- 目標を達成したいから、頑張る
- しっかりお金を稼ぎたいから昇進したい
- この服を美しく着こなす自分になりたい
- 「あなたはそう思うのね。私はこう思うな」と相手を肯定し、自分の意見も言う
- 自分の意見を言っても、嫌われると思っていない(自分も他人を尊重するから)
世間の常識が基準か、自分の考えが基準か
東京大学を蹴り、早稲田に行ったS子

実話ですが、私が高校時代、隣のクラスに、ちょっと行動が型破りな女の子、S子がいました。
彼女は、独自の勉強法を持っていて、ノート1ページに、1センテンスしか書かない、というルールを決めていました。
S子は、600人いた学年の常にトップ3に入る頭脳の持ち主でした。そして進路を決めるとき、彼女は東大と早稲田を受験し、両方合格しました。
誰もが東大に行くだろう、と考えていたのに、なんと彼女が決めたのは早稲田大学。
どうして?東大が受かったのに、なんで行かないの?と聞いたら彼女は、
「なぜなら、私が『この人から学びたい』と思う教授が早稲田にいるから」
と答えたのです。
かっこいい、と私は思いました。そしてすごく新鮮で、とても素敵だ、と思ったのです。
きっと彼女は最高に楽しい大学生活を送るだろうな、と思いました。なぜなら、自分の中で価値基準が明確だからです。
白百合女子大学に進学したN子

一方、推薦枠をつかって白百合女子大学に合格したN子がいました。
N子には、いっけん自分軸と言えるような基準がありました。
「白百合女子大学の就職率って知ってる?9割は大手企業に就職してるんだって!
それに、お嬢様大学だから合コンやサークルは慶応ボーイが多くて、将来玉の輿になれるのよ!だから私は白百合狙いで、兎に角内申と中間期末を頑張るの!」
お互いにそれぞれ別の大学へ進学し、連絡もとらなくなってしまいました。
ですが、大学4年の冬、彼女とばったり電車の中で再会したのです。
「わぁ、久しぶり!ちょっと飲んでいかない?」
そう誘われて、久々の再会をお互いに喜び、夕食を共にしました。
そこで「就職、どこに決まった?」という話になり、
私は、東京の編集出版会社に決まった、という話をしました。
白百合女子大学は、大手企業への就職率が90%という話を聞いていたので、
N子はきっと大手上場企業に就職したんだろうなぁ、と思っていましたが、
「あのね… 白百合は大手上場90%というのはね、たた単に学生の9割が大きな会社の社長令嬢が多かった、ってだけの話だったのよ」
という答えが返ってきたのです。
お嬢様大学と言われる名門白百合女子大に通う女子学生のほとんどが
大手企業の社長や役員などで、親の会社だけでなく強いコネがある人ばかりで、
ほとんどがコネで名のある大手企業に就職していくとのこと。
「しがない街の小さな化粧品屋の私なんて、全然足元にも及ばない感じだった。
付き合いも大変だったし、合コンでもサークルでも、生粋のお嬢様には勝てないって
つくづく思い知らされる4年だった」
会社に面接に行ったものの、結局どこにも決まらず
最終的に母親の営む地元の化粧品屋を継ぐことにした、と言っていました。
人それぞれ人生は色々で、紆余曲折して迷いながら進むもの。
N子の人生が悪い、という話ではありません。
ただ、他人軸でモノゴトを決めていると後悔する、というわかりやすいエピソードです。
責任を他人のせいにするか、自分で取るか
人生は決断の連続です。
朝起きて何を食べるか、珈琲にするか紅茶にするか。
ささやかなことでも、すべて自分で決断しています。
ですが、プライベートや仕事において、責任逃れをする人がいます。
失敗したときに「私はそれでは失敗すると思っていたんですが、〇〇さんがそう言ったから」とか「〇〇さんがそう言ったのに!失敗したのは〇〇のせい!」とか。
もっというと、私の人生がつまらないのは夫のせい、親のせい、社会のせい、国のせい…
エンドレスで、不満が広がっていきます。
人からアドバイスをもらったとしても、「でも、私はこうしたい」という意志が明確でないと、後々深く後悔することになりかねません。
結婚、出産、転勤、転職、起業。人生には、ライフステージが大きく変わる決断をしなくてはいけないことがありますが、これを他人のアドバイスばかり聞いていても、自分の人生の最終決断をするのはあなたです。
別れられない、ある女性

もともと依存的な性格だったM美。
いつも誰かと付き合っていないと不安で、交際相手に不満を持ち別れたいと思っても、次に付き合う男性が見つからなければ、ずるずると交際を続けてしまいます。
容姿は端麗なのに、自己肯定感が著しく低い、そんな女性でした。
かなり年下の男性と交際をスタートしたものの、いつも不満がいっぱい。
「うちに来るときにはいつも手ぶらでくるの。だからいつも食材は二人分私が負担してて。
嫌なのは、彼の家に遊びに行くときに彼は何も用意してくれてない。だから私がいつも買い物をして持っていくの。利用されているんじゃないか、って最近思い始めちゃって…」
そして、最後にこう言いました。
「もっといい男を見つられれば『あんたなんか捨ててやる』って言ってやれるのに」
全部自分で選択して行動している、ということがお分かりでしょうか。
嫌だと思うならば
- 彼と同じように、自分も食材を用意しない
- 自分も手ぶらでいく
- 家で作らないなら外食に行き割り勘を提案する
- 別れる
という選択肢が色々あるのに、不満を抱えながら自分で食材を買って手料理を作る、という決断をしているのです。
嫌なのにしてしまう心の背景には、自分に取り込んでしまった他人軸があります。
たとえば
- 手料理できる女はモテる(と思っている)
- お金の話をしたら、彼に嫌われる(と思っている)
- お金の話をしたら、ケチだと思われる(と思っている)
- 一人になったら孤独になってしまう(一人でいる人を『孤独』と思っている)
ただ、こういう女性の心理を紐解いていくと、親との関係性など根深い問題が横たわっていたりしますから、いくら周りが「こうしたらいいじゃん」と言ったところで、本人には響くことは難しいことが多いのです。
女の子は料理くらいできないとお嫁に行けないわよ、とか
料理ができる女はいいよな、と男友達に言われたことがあるとか、
お金の話をすることは下品よ、と躾けられているとか、
将来、ひとりでいると寂しいわよ、と友達やテレビで誰かが言っているとか。
私たちは、周りの言葉を無意識に取り入れています。
とくに、生育期の10代くらいまで、親が支配的だったり価値観を押し付けたり、過干渉な家庭環境で育つと、家族は閉鎖的な環境ですから外と比較する対象もなく、それが当たり前、と育ってしまいます。
自分で決断しても「ダメ」と言われ続けたり、親が先にやってあげてしまう、という環境にいれば、決断力が養えないのも無理はありません。
他人軸になり心の問題を抱えるのは親子関係だと明言する精神科医もいるくらいで、
ただ「心の持ちようを変えれば」という簡単なことでもない、というケースもあります。
自分で決断できない
就職、転職、恋愛、結婚、起業。
人生は決断の連続ですが、人生が大きく変わるかもしれない大きな決断のとき、自分軸で決められない、という人がいます。
また、普段の生活でも「夫が、子供が」と他人を引き合いに出して話す人もいます。
ですが、基本的に自分以外の他人に相談したとしても、相談相手が「最適な答えをくれるかどうか」は全く別の話です。
たとえば、私はビジネスをしているのですが、起業したいけれど二の足を踏んでいる、という人たちの多くが「夫や親に相談したら、反対された」というもの。
起業をしたことがない人にアドバイスを仰いでも、ためになるアドバイスはもらえないです。なぜなら、経験したこともなければ、成功したこともない人に聞いたところで、参考になることはひとつもありません。
ただ、一緒に生活をする共同体として、相手の意見を聞くのはいいですが、
「ああした方がいい、こうした方がいい」というアドバイスは、経験者&成功者に聞いた方がいいです。
他人軸で生きるデメリット
- 責任転嫁をしてしまう
- 自分で決断できない
- 他人にどう思われるかを基準にし、思い通りの理想の人生を歩めない
自分軸をつくる5つのメリット
では、自分軸で考え、行動するメリットと、どんなメリットがあるか、説明します。
自分軸のメリット
- モノゴトがシンプルになる
- 他人と自分を比較することがなくなり、人に嫉妬しなくなる
- 自分らしくいられる
- 自分を守ることができるようになる
- 本来の力を発揮できるようになる

順番に説明していきますね。
メリット① モノゴトがシンプルになる
自分はどうしたいか、を基準にすると、モノゴトがシンプルになります。
他人からどう思われるかを基準にすると、見ず知らずの世間一般が対象になるのでエンドレスです。迷うはずです。
他人は他人で「自分軸を生きている」ということを知りましょう。比較する必要はないのです。
自分はどうしたいか、と自分自身に問うてみて「答えが出ない」という人もいるかもしれません。以前の私がそうでした。
そういう場合は、あなたのせいじゃなくて、運悪くそういう環境で育ってしまったせいかもしれません。
ですが環境や境遇を呪ったところで何も変わりません。変えられるのは、あなたを変えてくれるミスターパーフェクト、ミスパーフェクトを待ち続けるのではなく、自分で変えていくと決意しましょう。
決意するところから、始めていきましょう。
自分はどうしたいか。そう思ったときに誰かの顔が目に浮かぶなら、すぐに「自分軸!」と声に出して言ってみましょう。訓練すればいいのです。いずれ、あなたが何者なのか、何がしたいのか、分かるときがきます。
メリット② 嫉妬したり見栄を張らなくなる
嫉妬は、他人と自分を比較して「自分の方が劣っている」と思うから嫉妬するのです。
嫉妬するということは、常に自分をジャッジするのと同時に、他人をもジャッジしている可能性があります。
他人に嫉妬するということは、いつも誰かを気にしている、ということです。気になって仕方ないから嫉妬するのです。
- 自分が何をしたいか
- どう生きたいか
- 何が好きか
- 何が嫌いか
- 誰と一緒に過ごしたいか
- どんな場所で生活したら素敵な気分になれるか
自分の価値観は何かを基準にし、自分にとって理想のゴールを掲げ、そこに向かって進めばいいだけです。
他人が誰もが羨むような大きな家に住み、フェラーリを3台持っていたとしても、
それはその人が「どう生きたいか」「何が好きか」という自分軸で選択しているだけなのですから、妬みも嫉妬も生まれないのです。
卑屈にならずに純粋に「すごいね!」と称賛できるくらいな気持ちになれるはずです。
その陰にはきっと自分の目標に向かって努力したはずだ、ということがわかるようになるからです。
メリット③ 自分らしくいられる
自分軸で生きるということは、周りの評価を気にしないので心にも余裕ができます。
他人軸で生きていると、周りの評価を気にしたり顔色を窺って最適解を見つけようとするので、へとへとになるはずです。
そして、自分で決断し何かを成し遂げれば、達成感やすがすがしさ、充実感を感じることができるようになります。
他人に褒めてもらうのではなく、いつも自分が自分を好きでいられるのなら、ありのままの自分でいられるようになります。
ありのままの自分を受け入れられるようになると、他人も尊重できるようになります。
小さい頃に親が離婚した、虐待を受けた、いじめにあった、などの経験から、「私は愛を受けなかった人間だ」と思っている人も、難しいかもしれませんが「世界一、自分が自分の味方にになる」とありのままの自分を受け入れてみてください。
そして、小さな努力のたびに「よくやった!」と褒めてあげてください。
メリット④ 自分を守れるようになる
世の中には、意図的に悪口を言ったり、傷つけようとしたり、騙そうとしたりする人もいます。
そういう人たちは心に問題を抱えていたり、何かしら人に言えぬ悩みを抱えているケースもありますが、あえて進んでそういう人に近づく必要はありません。
なぜなら、世界にはあなたがまだ会ったことがない、素敵な人の方がたくさんいるのですから。
他人からの攻撃で自分の貴重な人生が疲弊したり摩耗するくらいなら、離れた方がいいのです。
メリット⑤ 本来の力を発揮できるようになる
オリンピックに出るようなトップアスリートの多くは、「能力を最大限に発揮できる環境」を整えています。
ゴルファーにしても、アイススケーターにしても、小さい頃から親が車で送り迎えをしたり、最高の指導者を付けてもらったり、メンタルコーチをつけたり。
自分のことだけにメンタルも肉体も集中できるような環境で、小さい頃から練習してきているんですね。
私たちができることは、自分軸をつくり、自分の望む理想の人生を歩むことに集中する、ということです。
他人に合わせて生きてきた中で気づかなかった本当の自分、腹の底から沸き起こる情熱、寝食を忘れて没頭できるような好きなことが見つかり、自分の中に眠っていた本来の力を発揮したり、本来もっていた才能を開花したり。
まとめ
自分軸で生きると、自分の気持ちに忠実になり、どんなに膨大な情報の中でも自分に必要なものだけを選択したり、自分にとって何が大切かがわかるようになります。
他人軸で生きていると、本音で話せる友達がいないとか、気を使いすぎて一人でいた方が楽、とさえ思ってしまうこともあります。いずれにしても、生きづらさを感じてしまうことに繋がります。
他人もまた、自分軸で生きています。
その人の経験や価値観に基づいて、意見を言っているのです。
ですから、あなたと反対の意見だったとしても、境界線を引いて聞くことができるようになります。
そして、その境界線を飛び越えてあなたをコントロールする人と距離を置き、自分の理想の人生を好きな人たちに囲まれて生きることができるようになります。
とはいえ、人生は何がおこるかわかりません。
山あり、谷あり。
人は迷いながら生きていく生き物です。
でも、いつもあなたに伴走している親友はあなた自身だ、ということを忘れないでいてください。
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