ブランディングイメージ

ブランディングは後でいい、そんな話もちらほら聞いたりしますが、長年ブランディングをしてきた私からすると、え~!?となります・・・

はい、ブランディングは「後」ではなく「最初」にすべきです。そうじゃないと、グダグダと遠回りしてしまいますし、グダグダしている間に競合ライバルに先を越されてしまいます、というお話。

こんにちは。

自信を持って「売れる私」に変わる
FREPPIESのYACCOです。

約20年にわたり、企業や経営者、サービスのブランディングをしてきたクリエイティブディレクターの私が、専門家の視点から「なぜブランディングが先なのか」、初心者の方にもわかりやすく解説したいと思います。

目次
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    なぜブランディングが先なのか、3つの理由を専門家が教えます。

    ブランディングというのは、マーケティングの上に立つ上位施策です。

    ですので、マーケティングの後、ブランディングをやっていくわけですが、巷でいう「ブランディングは後」といっている個人ビジネス系の講師たちのニュアンスは、「起業してから1年以上経ってから」という感じの説明なんですね。

    でも、できれば最初にやった方がいい。その理由をお伝えします。

    ブランディングが先の理由① 一貫したメッセージが作れない

    ブランドを意識していない人にありがちなのが、「とにかく、どんな手を使ってでも売ってやる!」みたいなギラギラ感が半端ないです。

    たとえば、昨日まで「コツコツやりましょう!」と言っていた人が
    「風の時代に入った」というだけで突然意見を変え「コツコツやる必要はありません。感性に任せましょう」みたいなことを言い出す。

    これは、ブランディングをやってきた人間からすると、完全アウト、NGなんです。

    なぜならば、メッセージに一貫性がないから。

    メッセージに一貫性がない、ということは、発信側に価値観や哲学がない、ってことです。

    顧客は、突然のベクトル変更に「あれ?」と違和感を抱きますよね。
    だって、昨日までは「コツコツやりましょう」と言っているその言葉に共感して興味を持っている人たちを集めているわけですから。

    コツコツやることに信念を持っている、という人がついているわけです。
    逆を言うと、「魔法の~」というキャッチコピーにうんざりしている、もっと気骨のあるしっかりした話を教えてくださいよ!という人が集まっている可能性、高いですよね。

    そんな中、「風の時代はコツコツとか努力とか言ってると、売れないらしいよ」という噂を真に受けて、
    コロリと姿勢を変えてしまう。

    そうすると、「売りたいがための発信」「コロコロ意見を変える人」みたいになって、
    どんなに顧客視点だの、お客様のためだと言っていても、白々しく聞こえてしまうのです。

    ブランディングは、一言でいうと「約束」です。

    お客様との約束、社会との約束、そして自分との約束。

    まあ、これはちょっと観念的でわかりづらいかもしれないので、
    SNS発信を例にして、もっとかみ砕いて説明してみます。

     

    服、ライフスタイル、言葉など、ブランディングのベースがないとグダグダになる

    たとえば、ドレスを着てラグジュアリーなホテルでシャンパンを飲んでいる、、、
    みたいなSNS投稿をしているとします。

    もし、あなたのブランドが「高級」「ラグジュアリー」を意識したものならOKです。

    でも、もしあなた自身が、本当は「高級」「ラグジュアリー」よりも
    「親しみやすさ」「アットホーム」の方がしっくりくる人で、

    なんだか高級路線、ラグジュアリーな日々の投稿が疲れちゃったな、、、
    ホントの私じゃないし・・・

    と思って、SNSに掲載する写真の雰囲気をがらりとアットホーム路線に変えるとしますよね。

    そうすると、「高級」「ラグジュアリー」で惹きつけられて繋がってくれた見込み客を裏切ることになります。

    だから、ターゲットは誰か、何を売るのか、と同時に自分はどんな人間で、どういう人とつながっていきたいのか、というところまで掘り下げないと、あとで辛くなって自分が作ったブランドが首を絞める、ということになります。

    ブランディングが先の理由② ブランド名が作れない

    ブランド名というのは、見込み客にあなたの顔や名前を言えば「ああ、〇〇の人ね!」と頭の中で連想してもらう、非常に重要なものです。

    正直、肩書はどうでもいい、と思っています。

    よくポジショニングで独自の肩書を作りましょう、って教えている方もいらっしゃいますが、
    いまいちピンと来ない独りよがりな肩書よりも、
    Webデザイナー、クリエイティブディレクター、ビジネスコンサルタント、という方がすっと人は理解します。

    でも、ブランド名というのは商標登録をしたりして守るものなので、他の誰も使わないあなただけのもの、というのが多いですよね。

    で、このブランド名というのは、「名は体を表す」というように、その言葉が持つ響きやイメージというものがあるのです。

    ロイヤルブランディングから紡ぎ出すイメージ

    ニューリッチ・実践サロン

    私が最初に考えたブランド名は「ロイヤルブランディング」。

    でも、これはまずいな、とすぐに気が付きました。

    というのも、この「ロイヤル」は、「Loyal(誠実)」を意味するロイヤルなんですが、
    もうひとつ「Royal(王室の)」という響きは同じだけれど、全く別のロイヤルがあるんですね。

    でも、日本でRとLの違いを明確にしながら「ロイヤルブランディング」と発音することはありません。

    なんだか、ルー大柴みたいになっちゃって、おかしなことになります。

    で、「ロイヤル」と聞いたときに人が真っ先に連想するのは「王室のRoyal」であって「誠実のLoyal」ではないだろう、ということ。

    たいていは、英国の「ロイヤルウェディング」のような雰囲気をイメージするのではないでしょうか。

    つまり、「ロイヤルブランディング」という名前は、瞬時に人々の脳に「高級、品格、固い、真面目」というようなイメージが沸くはずです。

    でも、私が大切にしたい哲学はそっちじゃなくて「誠実なブランディング」という方。

    つまり、高級路線じゃなくてもいいわけです。人々に与えたいイメージとちぐはぐになってしまうんですね。

    「ロイヤルブランディング」でWeb制作をしていたら、、、

    しばらく、ロイヤルブランディングでWebデザインをしていました。

    私が「ロイヤル」から連想するデザインは、お花でした。で、しばらくお花の画像を使ったWebデザインをしていたんですね。

    でも、私の心と共鳴しなかったんです。

    なぜなら私のこれまでのイメージは、「洗練された」「カッコイイ」「都市に例えるならNY」「自由」「自分らしさ」というものだったからです。(お花は好きですが、私のイメージではないのです)

    私はダイバーシティを意識していて、国境、性別、年齢関係なく、自信を持ってビジネスをする人を増やしたい、という哲学が起業前からずっとあるんですね。

    でも、お花をあしらったデザインにすると、完全に女性向けというイメージが無言で伝わりますし、
    女性らしくあれ、というような「ベキ論」が独り歩きしそうで、「これはまずいな」と思ったわけです。

    私自身の肚の底の声が「ちがうよー」って言っている、そんな感じなんですね。

    名前というのは、名前の響きだけでイメージを掻き立てるだけに、自分のブランドをどんな風にお客様に伝わるか、ということを意識しないといけません。

    ですから、私は「ロイヤル」という言葉を使わない、ということにしたんです。

    ブランディングが先の理由③ ルック&フィールが決まらない

    ブランディングをしていく上で、様々な側面から構成していくんですが、
    それを最初にやらないと、クリエイティブが一切作れません。

    クリエイティブとは、ロゴ、フォント、SNS投稿用画像、Youtubeのサムネイルなど、人の目に触れる部分です。

    ブランディングができていないと、あなた自信がなんとなくモヤモヤし続け、軸となるものが定まっていかないはずです。

    ただなんとなく発信、タダななんとなくお洒落な画像を作る、という感じですと
    ブランドを軸にした一貫性がないので、人の記憶には残らないのです。

    逆にブランドが決まると、そのブランド名が持つイメージを派生させてロゴデザイン、色、五感に訴える無言のイメージ(ルック&フィール)が自然に決まってくる、そんなイメージです。

    これらはすべてのSNS発信、ブログ、Youtubeなどで統一していくものですから、一貫性が生まれます。

    最初に決めておかないと、あとから全部やり直し、という辛い作業が待っています。

    なぜ人々が「後」というのか

    混乱している女性

    それはひとえに、ブランディングが簡単ではないからです。

    冒頭でも書きましたが、ブランディングとはマーケティングの上位施策にあたるもので、
    マーケティングを深く理解していないとブランディングにはたどり着かないのです。

    でも、見渡してみるとマーケティングを理解していない人もけっこういます。

    私のアカデミーの受講生さんも、受講当時は「私のビジネスにマーケティングって必要なんでしょうか」と仰る人もいました(彼女のお仕事はヒーリング)。

    たしかに、起業初心者は「何が売れるかわからない」状態なので、とにかく顧客のニーズリサーチをする方が先、というのは理解できます。

    でも、そもそも、起業したいと思っているあなたは、ただお金儲けのためとかではなく、これまでの経験やスキルを活かしたいと思って起業したいと考えたと思うんですよね。

    何もスキルも経験がないのに、起業したいという風にはおそらく思わないはずですから。

    だから、あなたができること、伝えたいことはある程度決まっているはずなんです。

    それをもっと「売れる」商品に昇華するためにリサーチが必要なんですが、そもそも星の数ほどオンラインビジネスをしている人がいて、その中で目立たないと見つけてさえもらえません。

    いったい何を売っている人なのか、専門性は何なのか、相手が瞬時に思い出してもらえるようにするためには、一貫性のあるブランディングを最初にしておいた方が、やっぱりいいのです。

    まとめ

    ブランディングを先にすべき理由は、

    •  一貫したメッセージが作れるようになる
    • 人の記憶に残すブランド名が作れるようになる
    • ブランドに沿ったクリエイティブが作れるようになる
    そして、一貫性ある露出で人々の意識に残るようになり、売り込まなくても「あの人から買いたい」という流れができあがります。

    ご参考になさってください。

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