ブランドの価値は、受け手側の価値観に共鳴して良し悪しが決まります。
ん?どういうこと? と思いましたか?
ビジネスをしていく上でとても大切なお話をしますので、最後までぜひ読んでみてくださいね。
こんにちは。
自信を持って「売れる私」に変わる
FREPPIESのYACCOです。

今日は、ブランド価値は見る人、聞く人、つまり受け手側の価値観に共鳴して、良し悪しが変わるという話を、具体例を交えながらわかりやすくお伝えします。
ブランド価値は、見る人の価値観によって決まる
私のブランドイメージは「そばかすだらけの女の子」です。

この女の子は、私自身の経験から自分自身の感性や哲学に共鳴して選ばれた画像です。
「そばかす」が価値になる!?
私は、中学生くらいから顔中にそばかすがありました。
中学時代はテニス部に入って、朝も夕方も外でコートを走り回っていました。母親もそばかすが多い人だったので遺伝もあると思います。
そんな私は、そばかすが嫌で嫌でたまりませんでした。
その理由は、日本が美白信仰が強くて、そばかすは悪しきもの、なくすために美白化粧品を使ったり、kバー力の強いファンデーションやコンシーラー、予防のために日焼け止めを塗ったり、日傘をさして、絶対につくってはいけない!
というような風潮があるのも原因のひとつです。
鏡をのぞき込むたびに深くため息をつき、なんで私の顔にはこんなにそばかすがあるの?
と悲しくなりました。
「そばかす、可愛いね!」というアメリカ人
でも、20歳のときに留学したアメリカで、会う人、会う人、みんな私の顔を笑顔でのぞき込んで、
「そばかすがあるね!」
というのです。
ルームメイト、寮の友達、ホストマザー。みんな「そばかす、そばかす」というのです。
私は最初、からかわれているのかと思いました。
コンプレックスを、こんなにハッキリ指摘されるなんて、、、とひきつった笑顔でやり過ごしていました。
でもある日、そんな暗い表情の私を察したのかルームメイトがこういったのです。
「Yasuko、そばかすがあるね、とみんなが言うのは、誉め言葉であり、羨ましいからなのよ」
白人は体質的に日焼けをしてもなかなか黒くならず、赤くなってすぐに戻ってしまう人が多いらしいんですね。
でも、バケーションにコートダジュールのような高級リゾートに長期でいけるような裕福で時間に自由なリッチは、毎日ビーチで思う存分日焼けをして、小麦色の肌になって帰ってくると。
つまり、日焼けとかそばかすというのは、富や成功の象徴なのだ、と。
その時初めて、誉め言葉だったのだ、ということを知りました。
つまり、見る人の価値観、環境によって「無価値」にもなるし「羨むほどの価値」にもなる、という実話です。
ブランディングで共鳴する人だけを引き寄せる

そばかすだらけの女の子の写真を見て、
- うわぁ!可哀想
- なんでもっと綺麗な女性の写真を使わないんだろう
と思う人は、このキービジュアルを見てももっと知りたいと思うどころか、すぐにページを閉じてしまうかもしれません。
なぜならば、価値観と共鳴していないからです。
この写真を見て「みっともない」と思う人や、ラグジュアリーなブランドを求めている人は私のサービスを利用しないと思います。
逆に、この写真をみて
- ダイバーシティを感じる
- ありのままでいい、という強さを感じる
- 自分らしくありたい
- 嘘をついたような演出はしたくない
という感じ方、価値観の人は、興味を持ってくれるはずです。
そう、私は意図をもってこの写真を使っているのです。なぜならば、私の哲学と共鳴する人だけを引き寄せたいからです。
コンプレックスを抱えたまま隠し続ける人生を選ぶのか、
コンプレックスを強みに変えて、堂々と自信を持って「私は、わたし」といえるような人生を選びたいのか。
もし私が万人に受けるような無難な写真を使っていたら、ここまではっきりしたメッセージは伝わらないとおもうんです。
というのも、最初使っていた画像はこちら↓です。

凛とした表情、優しさの中にも強さがある。
そんなイメージで採用した写真なんですが、おそらくそばかすだらけの女の子の写真よりも、メッセージ性は強くはないですよね。
つまり無難なんです。
無難だと、輪郭がぼやけます。ブランドのメッセージが弱まってしまうんですね。
ブランドにはストーリーも大きくかかわってきますから、私自身の経験に基づいたストーリーも、ブランディングに一役買ってくれるでしょう。
人は、自分の人生や経験に重ね合わせ共感する
ひとつの画像でも、その画像を見て人々が頭の中でイメージするものは、自分の過去の経験にリンクして生まれます。
たとえば、1990年代の留学時代、アメリカ人の鮨に対するイメージは「死んだ魚を食べるなんて気持ち悪い」という声が圧倒的に多かったんです。

食べたことがない、味わったことがなければ、鮨の旨さなんて理解できるわけがありません。
人は、理解できるもの、想像できるものにしか関心を示すことはないのです。
鮨というものがどういうものかを知っているアメリカ人ならまだしも、タイの奥地に暮らす首長族にこの写真を見せても、きっと関心はしめさないでしょう。
今では、欧米では鮨ブームで都市部には必ずお寿司屋さんがあります。
そして、日本のクオリティよりもはるかに低いのに、高いお金を払ってでも食べたいと人が集まります。
つまりそれは、「食べたことがあって、美味しいという経験があり、価値を知っているから」なんですね。
ちょっと話がそれましたが、キービジュアルの選定は、見る人が同じイメージを抱くかどうか、を意識するといいです。
力強さ、優しさ、柔らかさ、明るさ、高級感、リーズナブル、アットホーム、、、など、見る人が全く違うイメージを頭の中で想像しないよう、選んでいきましょう。
価値の受け取り方はひとそれぞれ
これまで説明してきたように、価値というのは受け手側の価値観によって変わるものです。
ですから、万人に受ける「絶対価値」というものでなくていいのです。
また、競合ライバルがたくさんいたとしても、彼らと戦う必要がなくなるのがブランディングです。それぞれが、それぞれのポジションで強みを出していくのがブランディングなのですから。
ですから、もしあなたが参入するジャンルに競合ライバルがうじゃうじゃいたとしても、あなたのニッチを探り、被らないポジションで戦えばいいだけです。
逆に、「違い」があればあるほど際立つので、他人の商品やサービスをパクり続けていても、常に二番煎じにしかなりません。
たとえば、私はいつも帽子をかぶっているのですが、私の真似をして同じような帽子をかぶったとしても、
「なぜそれを被るのか」という明確な意思、ブランドの人格、ルック&フィール、誰に響かせたいか、など様々な施策をしたうえで被っているものですから、ちょっと真似して被ってみても、それは一貫したイメージとなって誰かに伝わるとういことはないんです。
だから、なんとなく、でブランディングは完成はしませんよ、ということです。
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