コンテンツビジネスとは、オリジナルの著作物を作って販売するビジネスモデルのことをいいます。
また、オンラインで閲覧・ダウンロードが可能なコンテンツを指します。
コンテンツビジネスで売買されるものには、音楽、イラスト、漫画、動画などのクリエイティブを指して「コンテンツ産業」と言われていますが、コーチ、コンサルタント、講師、セラピストなど無形のサービスを「オンライン講座」にして販売する人も増えてきています。
この記事では、主に後者の「コーチ、コンサルタント、講師、セラピスト」など、クライアントのサポートをしたり教えたりするひとりビジネスの方向けにご説明します。

ひとりビジネスのコンテンツビジネス構築を教える佐藤靖子コンテンツビジネスアカデミー講師の私がご説明します。
オンラインビジネスとコンテンツビジネスの違い
良く混同されがちですが、厳密にいうとオンラインビジネスとコンテンツビジネスは違います。
オンラインビジネスは、「インターネットを使ったビジネス」という大きくとらえたもの。
つまり、ZoomやGoogleMeetなどを使ってオンラインで教えたりサポートしたりすることはオンラインビジネスと言いますが、オンタイムで直接行うので労働集約型のビジネスです。
一方、コンテンツビジネスはオンラインビジネスの一種ですが、
リアルタイムで教えたりするのではなく、動画コンテンツでオンライン教材を作成し、それを販売して収益を得るビジネスモデルです。
一度作ってしまえば、あなたが直接働かなくても商品があなたの代わりに働いてくれるので、レバレッジの利く資産となる魅力的なビジネスモデルがコンテンツビジネスと言えますね。
コンテンツビジネス7つのメリット
コーチ、コンサル、講師などをされている人がコンテンツビジネスをする上で、これらの7つのメリットがあります。
- 初期投資・ランニングコストが安い
- 資産になる
- 楽になる
- 時間と場所にとらわれない
- 販売数に限界がない
- レバレッジが利く
- 自動で販売ができる
順番に詳しく説明していきますね。
メリット① 初期投資・ランニングコストが安く利益率が高い

もし、ラーメン屋を開業するとしたら、敷金礼金と半年分の家賃、内装・設備費、食器や衣類などの消耗品費など、ざっと1000万円くらいの初期投資が必要といわれています。
ラーメン屋に限らず、店舗を構えて商売をしようと思えば、儲けの出ていない開業初期でもランニングコストがどんどん出ていって赤字になってしまいます。
ですから多くは銀行や公庫から資金融資を受けて借り入れをして開業します。もし失敗すれば借金だけ残ってしまい大きな損失が出ます。
一方、コンテンツビジネスは店舗を持たずオンライン上にホームページやコンテンツ販売のためのシステムを使って構築するだけです。
ツールやアプリの利用料はかかりますが、せいぜい月に1万円~5万円程度ですから、圧倒的に低コストで始められますし万が一失敗しても借金を抱えるほどのリスクはありません。
また、初期投資、ランニングコストが安いということはそれだけ利益率が高いということです。
メリット② 資産になる

知的財産そのものは無形の資産ですが、コンテンツは有形の資産となります。
たとえば、Zoomなどでグループコンサルやマンツーマンコンサルをやっている場合、一つの講座が終ればまたイチから同じことを繰り返す必要がありますが、コンテンツがあれば最初の制作に掛かる労力と時間だけで、あとは手離れよく販売していくことができます。
メリット③ 楽になる

たとえば、毎週1回の講義で3ヵ月のコースを販売するなら、12回の講義を実際にやらなくてはいけません。
動画のオンラインコースを作成してしまえば、自分が講義をしなくても済みます。
物理的にも精神的にもかなり楽になります。
メリット④ 時間と場所にとらわれない

仕組みで売れるようにしておけば、
あなたが世界中どこにいようとも、時差がどんなにあろうとも、関係なく販売して価値を提供することができます。
実際、私もウイルスに感染して10日間の自粛生活に入り高熱でうなされていた間も、私の代わりにコンテンツが働いてくれてまったく問題ありませんでした。
そもそも私がコンテンツビジネスを始めたきっかけは、「外国に長期滞在しながらしっかり収益が上がる仕組みをつくりたい」といった希望があったからでした。
メリット⑤ 販売数に限界がない

サポートつきの商品を販売するにしても、自分が講義をしなければならないならば対応できる人数には限りがあります。
また、集客がなかなかうまくいかず1人しか購入してくれなかった場合も、コンテンツがなければ自分が教えなくてはいけません。
コンテンツビジネスなら、1人であろうと1000人であろうと販売することができます。
サポートつきにしたとしても、チャットワークやSlackなどのツールを使って会員用のコミュニティサイトを作っておけば一人ビジネスでも対応が可能です。
メリット⑥ レバレッジが利く

レバレッジとは、「梃子(てこ)の原理」のことです。
少ない労力でも、大きな成果(売上)を上げることができる、という意味です。
コンテンツビジネスは最初だけ動画撮影や編集作業などの時間と労力がかかるものの、
一度作ってしまえば資産なります。
もし直接教える講座だとしたら、新しい講座を複数作ったとしても物理的に対応ができませんよね。
コンテンツがあれば、お客様に自分のペースで学んでいただくので、
並行して新商品の企画や制作、販売が可能になります。
商品が複数あれば、それだけ収入の柱も増えることになります。
メリット⑦ 自動で販売・提供ができる

マーケティングオートメーションツールやオンライン作成ツールなどを使えば、
コンテンツを自動で販売、提供をすることが可能になります。
オンラインビジネスではマストともいえる決済ツール、StripeやPaypalと連動させ
オンライン上で決済を完了したら、そのままオンラインコースにアクセスできるまでを自動化させることができます。
あなたが決済が正しく行われたか確認する必要も、オンラインコースにアクセスするためのIDやパスワードをいちいちメールで送る必要もありません。
あなたはただ、管理画面でいくら収益が入ったか確認するだけでいいのです。以上がコーチ、コンサルタント、講師、セラピストなどの職業の方がコンテンツビジネスに取り組むメリットでした。
でも、デメリットもあります。理解した上で上手に取り組んでいきましょう

以上がコーチ、コンサルタント、講師、セラピストなどの職業の方がコンテンツビジネスに取り組むメリットでした。
でも、デメリットもあります。理解した上で上手に取り組んでいきましょう✨
コンテンツビジネスの3つのデメリット
次に、コンテンツビジネスのデメリットをご紹介したいと思います。
デメリット① 顧客満足度が下がりがち
コンテンツビジネスの良さは「手離れがいい」ということです。
そのため、サポートなしで販売するなら、顧客がどこで何に躓いているのかに気が付くことができません。
また、コンテンツを購入したもののそのまま放置、あるいは最後まで視聴せずに終わったなど、顧客が途中で辞めてしまうケースもあり、高い顧客満足度や顧客の成果の把握が得られずらいというデメリットがあります。
デメリット② 低価格になりがち
手離れの良いオンライン講座なら、e-Learningと同じです。
e-LearningならUdemyをはじめ、今やかなり安く学べるツールやサービスも存在しますから、差別化やブランディング、広告出稿も必要になってくるでしょう。
ひとりビジネスの収益を安定させるには、高単価商品を作って販売するというフェーズは必ず必要になります。なぜなら大手のような資本もマンパワーも時間もないからです。
ですから、低単価のコンテンツ商品だけでしっかりと売っていくのは難易度が高めといってもいいでしょう。
難易度が高めというのは、コンテンツマーケティングを深く理解していること、SNS等での認知度を上げる必要があること、そして広告での集客が必要になることが挙げられます。
デメリット③ 初心者向けではない
コーチ、コンサルタント、講師、セラピストが「コンテンツビジネスなら楽になれる!」と思って、まだ商品を作って販売したことがない段階でいきなりコンテンツを制作するのはおすすめしません。
なぜなら、顧客のニーズにマッチしていない場合せっかく作っても売れない可能性があるからです。
オンライン講座の企画構成、動画撮影、動画編集など、慣れないうちは時間も労力もかかるので、もし売れない商品をつくってしまったらかけた時間と労力が全て無駄になります。
ですので、すでになんらかの商品やサービスを販売してきた人が次のステップとして取り組む方がいいでしょう。
オンラインビジネスでの稼ぎ方は様々あり、これじゃなきゃダメ、というものではありません。
しかしながら、たとえば1回1時間のZoom講義をそのまま撮影しておいて、それをコンテンツ販売するだけでは、コンテンツビジネスは実はうまくいかないのです。
ですから、最初はZoomで講座を教えるにせよ、コンテンツビジネスを見据えた構成や受講生とのコミュニケーションが重要になります。

以上がコンテンツビジネスのデメリットですが、これらを理解した上で、そのデメリットを払拭するビジネスモデルを作れば問題ありません。
初心者ならまずはサポートつき、高単価の対面サービスの商品をつくり販売し、直接顧客が抱える悩みに触れることで、コンテンツの改善や新たな講座作成のアイデアやヒントも生まれますよ。
まとめ
コンテンツビジネスは手離れがよく自動で販売でき、時間と場所にとらわれなずに収益をあげていくビジネスをつくることができます。
手離れがいい一方で、サポートがない講座は低単価になりがち、顧客満足度も下がりがちというデメリットも生まれます。
ですので、手離れのいいサポートなしの低単価コンテンツと、サポートつきの高単価コンテンツのハイブリッド型のビジネスモデルをつくり、双方のデメリットを払拭しつつしっかり収益を上げていくことが可能です。
佐藤靖子コンテンツビジネスアカデミーでは、こつこつステップバイステップで商品づくりから自動化まで、様々なコースを設けています。
もしコンテンツビジネスにご興味があれば、まずは最初のステップである「コンセプト」を作るところから始めてみましょう。
あなたの商品コンセプトが明確でなければ、お客様は欲しいと思いませんし、自分にとって必要なものなのかどうかも気づくことができません。
また、多くの競合ライバルが存在するなかで、あなたの商品やサービスを選んでもらうためにはコンセプトが鍵になります。
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