何か自分の強みをいかしたビジネスがしてみたい。好きなことを仕事にしたい。パワハラにあって会社にいけなくなってしまった。
起業したいという思いの背景にはひとそれぞれ色々な理由があると思いますが、いざ起業してみると「なんでうまくいかないんだろう・・・」という人が後を絶ちません。
「『ママでも月商7桁!』と言っているあの人にできるんだから、私にだってできるはず!」そう思って始めたものの、全然うまくいかない。
そんな悩みを解決するヒントになる記事です。
起業してもうまくいかない人の原因5つ
- リソースがない商材を扱っている
- バリューラダーを理解していない
- 仕組みがない
- パッチワーク的な勉強
- マインド
順番に説明していきますね。
起業がうまくいかない理由その1 リソースがない商材を扱っている

まず、良くありがちな話ですが、リソースゼロの人が起業塾に入り、ノウハウを得て、そのノウハウを元に起業塾を開いてしまう、というケースです。
もともと会社員時代にがっちりマーケティングに関わっていたとか、仕事上その分野の本を読み漁ってきた、という人は別ですが、全然マーケティングやオンラインビジネスのことを知らないのに、知識を得たら横流ししてしまう、というケースです。
リソースが少ないので、顧客満足度が得られず、既存客がリピートに繋がらない、という人にありがちなケースです。
リソースは、これから新しいものを得るよりも、過去のあなたの経験に必ずあるものです。基本的に過去にしか強みというのは存在していません。
ですから、自分の強みや何ができるか、というのは、まず自分の中にすでにリソースがあるものを商材にしないと、上手くいきづらいです。
起業がうまくいかない理由その2 ファネルを理解していない

20万円~30万円の商品を1つつくる、と多くの人が学んでいますが、その商品がひとつのみで、いきなり高額商品を見込み客に売ろうとしても、うまくいきません。
顧客にはステージというのがあって、そのステージにあった商品を用意しなくてはいけません。
- 全くあなたのことを知らない人
- Youtubeやブログで、あなたのことを知った人
- あなたに興味を持ち、メルマガ登録をしてもっと知りたいと思い始めた人
- 商品を買った人
- 商品に満足して、他の商品も買う人(リピート客)
- あなたの大ファンになって、新商品が出たら内容も価格も確認せずに買ってくれる人
1や2の、あなたのことを全く知らない人とか、ちょっとだけ知った人に高額商品を紹介している、という人が実はとても多いんです。
ですが、見ず知らずの人に、自分が一生懸命働いたお金をポーンと払う、何ていう人はいませんよね。
子供の教育費や、将来の持ち家のために貯めているかもしれないそのお金を、「ちょっと知ってる」というだけでは使わないのです。
ですから、1や2のステージにいる人には、安い価格のダイジェスト版のような、バックエンド商品の魅力が伝わるような商品を用意して、まずは価値を知ってもらう、「これだったら信用できる。もっと知りたい」そんな風に、顧客の心理ステージを上げていく必要があります。
このステップをセールスファネルとか商品ファネルというんですが、この流れを知った上で商品設計をする必要があります。
ですが、多くの人は、いきなりサブスクのサロンを開いてしまったり、高額商品をいきなりうったり、または3万円くらいの安い商品しか作っておらず、収益アップが難しい、というケースに陥っています。
まずは、ファネルを理解すること。そのファネルの背景には、見込み客の心理にはステージがあることを理解する必要があります。
起業がうまくいかない理由その3 仕組みがない

2の「ファネル」があるのが大前提なんですが、仕組みがないとオンラインビジネスはうまくいきません。
仕組みとはなにかというと、ファネルを利用して商品が自然に売れていく仕組みのことです。
これは、ステップメールを使って見込み客に価値提供を行い、信頼構築をしたうえで商品をオファーする、という一連の流れをつくることを言います。
この仕組みがない人は、おそらくFacebookでせっせと投稿をして友達を増やし、自分のFacebookグループに誘致して、そこでライブをしながら関係構築を行い、グループ内でオファーする、という方法を取っている方が多いです。
もちろん、この方法でも商品は売れますが、あまりおすすめできません。
なぜなら、時間と場所にとらわれてしまう、自由が利かないビジネスモデルであることと、無料だからライブを聞く、という見込み客には最初からならない人を対象に、時間と労力をかけてライブをしなくてはいけないリスクが生じること、そしてずっと継続しなくてはいけない、というリスクです。
特に、無料だからといって参加している人の中には同業ライバルもいて、情報だけとられてしまう、ということもあります。
ですので、どうせ無料で価値提供をするなら、もっとマーケットが広いYoutubeに出した方がいい、というのが私の考えです。
今は、情報は出し惜しみなく伝える、というのがマーケティングの基本ですから、わざわざFacebookグループという小さな箱の中で価値提供をせず、Youtubeに出しちゃえばいい、ということです。
そうすれば、あなたは時間と労力を使って毎週決まった時間にライブをする必要がなくなり、Youtubeにアップした動画があなたが旅をしているときも、勝手に集客してくれる、ということになります。
もちろん、ライブで双方向のコミュニケーションを取ることはエンゲージを高めますが、「ずっと続けなくちゃいけない」というのは相当なプレッシャーになりますし、ネタ切れを起こしたり、無料で価値を限られた人に提供し続けることに疲弊してしまう、ということも起きるのです。
ですから、周りがみんなやっていることを真似してみても、自分には合わない、ということがあるんですね。
ですが、ステップメールの仕組み構築は、世界中のトップマーケッターが何十年も前から行っていて、今なお最もエンゲージメントが高いと言われているものですから、まずは仕組み構築をすることをおすすめします。
そうしないと、いつまでも忙しい、時間がない、というストレスから解放されず、せっかく価値提供をしているのにザルの目から見込み客を取りこぼしている、ということを続けてしまうことになります。
起業がうまくいかない理由その4 パッチワーク的な勉強

誰に教わるか、というのは非常に重要ですが、お金を惜しんで無料で学んでばかりいる人は、目標達成が遠い、という傾向があります。
もちろん、その人にすでにあるリソース量によって異なります。
会社員時代に、基本的なマーケティングは仕事を通してマスターしているとか、SEOで検索上位にあげるWebサイトをバンバン作ってきた、みたいな人は、何が自分に不足しているかが判断しやすいので、価値の低い講座を買ってしまう、というリスクは避けることができますが、
そうではない人。
まったくマーケティングを知らず、これから起業して頑張ろう!という人は、「誰でも月商7桁!」「誰でもすぐに、簡単に成功!」みたいなキャッチフレーズになびいてしまって、結局たいした知識もスキルも身につかず、セミナージプシーとなtって何年もさまよってしまう、ということも起きます。
また、無料にこだわったり、低単価(数千円~数万円程度)の講座を色々な人から買って学んでいる人も、なかなか成果がでない傾向があります。
なぜなら、講師によって手法・主張が異なっていて、教える内容が全然違う、ということがあるんです。
たとえば、ある講師は「商品なんていらない」と、「セールス手法さえマスターすれば売れるようになる」というポリシーで教えている人もいれば、
私のように「『コツコツと粛々とやることが、最短の成功ルート』『商品こそが命』」と教えている講師もいて、自分のリソースがない起業初心者の方は、誰の言葉を信じたらいいかわからなくなってしまうんです。
また、パッチワーク的な知識は、「そこだけ」理解しているけれど、では実際にビジネス全体を俯瞰して理解できているか、というと、全然理解できていない、ということがよくあるんですね。
集客方法だけ、セールステクニックだけ、というように、パッチワークのように知識を得ていると何が起こるかというと、
「一生懸命頑張ってるのに、全然売れない」ということが起きます。
なぜなら、商品によって「戦う場所」も「戦う方法」も違うからです。
たとえば、ローカルのリアルビジネスを自分の商品にしているとしましょう。
たとえば、「地域活性化のための交流の場をつくり、高齢者が孤独にならない社会をつくりたい」というミッションを掲げているのに、Facebookでせっせと投稿したり、プロダクトローンチをしていたり、というケースです。
自分の見込み客がどこにいるのか、そしてその人たちはどんな方法で情報を収集しているのか、どんなニーズがあるのか、などのマーケティングをせずに、ただ情熱だけでやっていても、そもそもそこに魚がいないならば釣り糸を垂らしていても、永遠に魚が寄ってくることはありません。
起業がうまくいかない理由その5 マインド

基本的に、マインドというのは誰かに学ぶものではない、と思っています。
マインドアップセミナーなどあって、皆マインド系は大好きなので大盛況ではありますが、大事なのはアウトプットなんです。行動して実際にやってみること。
マインド系は、気持ちがよくなります。
「そうか!私にもきっとできる!」みたいに思わせてもらえますから、それで意識に変化が起こり行動に移せる人は成長していけるんですが、多くの人はその場だけワーッと感動して「やるぞ!」という気持ちにはなるんですが、
1週間後にはその気持ちも忘れている、ということが起きます。
なぜならば、自分が知らないことを実際に行動に移してみると、たいてい最初はすんなりうまくいかないので、試行錯誤したり、トライアンドエラーが必ず起こります。(これこそが、アウトプットの本質で成長する糧ですが)
そこで「うまくいかないなぁ」という負の感情が起こり、それが痛みに変わります。
この痛みを克服するためには継続してアウトプットしつづける、試行錯誤し続けるという過程を経ないとダメなんですが、多くの人は痛みを回避しようとします。人間はそういう生き物なので。
ですから、マインドアップするために、セミナーに通いつめたりしていても、成果はなかなか出ません。
一番いいのは、自分自身の目標設定をすることです。自分の理想のライフスタイルを決め、それを実現させたい!と強く思うことです。
目標が決まればおのずとモチベーションなんてあがりますし、失敗したり壁にぶつかったりするときも、自分の目標が向こう側に見えているので、その壁を乗り越えようと「自然に」できるのです。
マインドセミナーに出ていても、人生の目標というのは人それぞれ違うので、応用が利かないんです。
ですから、自分で目標設定をしたら、行動計画を立てること。その行動計画を元に、実行すること。これだけですよ。
それから、「起業なんて、そもそも自分には難しい。無理だったんだ」と思ってしまう人へのメッセージ。
医師や弁護士になるためには、基礎的な地頭の良さ、努力、医学部やロースクールに入るだけの経済力、記憶力、体力、国家資格試験と、様々な大きな条件が揃わないとなれません。
誰でもなれる、というものじゃないですよね。
東大だって、勉強すれば誰でも入れるわけじゃないですよね。
そう、誰がどう逆立ちしたって、できない、無理、ということはあるんです。
でも起業って、「自分の強み」「自分の好きなこと」を仕事にするし、年齢関係ないし、性別も関係ない。医学部やロースクールに払うほどの何百万、何千万というお金も必要ない。
つまり、考えようによっては非常に「簡単」なことなんです。比較の問題ですね。
ですから、あなたがどういう意識でいるかによって、起業は簡単にも、難しくもなります。
でも、一つだけ言えることは、「継続が難しい」ということです。
誰でも起業はできますが、継続しつづけられるかどうかは別問題です。
5年後も10年後も継続し、盤石な経営をしていくために必要なのは「手っ取り早く稼ぐ方法を知りたい」というマインドを捨て、マーケティングをしっかりと身につけて、ビジネスの土台を自分の中にしっかりと作ることだと思います。
遠回りのように感じるかもしれませんが、結局は一番近道で確実です。
ご参考にしてください。
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